
本部長のオススメ本
16世紀なかば、日中関係は緊迫していました。倭寇と密貿易に苦しむ明朝皇帝の意を受けて鄭舜功(ていしゅんこう)という人が広州を出帆して日本に向かいます。その見聞録『日本一鑑』で彼は庶民の生活習慣や大量に輸出される日本刀のこと、切腹の作法、男女の人口比とその理由まで公平な目で日本を観察しています。「凶暴なるも秩序あり」戦国時代の日本を外国人が見たらどう感じたのかちょっと興味がわいてきませんか?
戦国日本を見た中国人 海の物語『日本一鑑』を読む |
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上田 信 著 講談社選書メチエ 1,870円 |